卯の花炒り煮(おからの炊いたん)レシピとおからについて
卯の花の炒り煮またの名はおからの炊いたん♪
おからをたくさん手に入れたので、久しぶりに卯の花の炒り煮を作りました。
色々な作りかたがありますが、
私の中のベストな卯の花の炒り煮をご紹介します。
しっとりおいしい卯の花の炒り煮の作りかた♪
・油を多めに使うことでしっとり美味しく仕上がります。
材料
生おから 300g
油揚げ 2枚
人参 100g
乾燥シイタケ 4枚
ネギ 1本
シイタケの戻し汁+水 2カップくらい
サラダ油 大さじ2
酒 大さじ2
みりん 大さじ4
醤油 大さじ4
塩(天日塩) 小さじ1
黒糖(あれば) 大さじ1
・ゴボウのささがき、こんにゃく、小松菜、をいれても美味しいです。
1、乾燥シイタケを水で戻し、絞って千切りにします。
2、油揚げ、人参も千切りにします。
3、ネギを小口ぎりにします。
4、鍋に油を入れ温める。
5、千切りにしたシイタケと油揚げと人参を鍋に入れ、炒めます。
6、酒とみりんを入れゆっくり混ぜながら、アルコールを飛ばします。
7、シイタケの戻し汁と水を入れます。
8、沸騰させアクを取り除きます。
9、醤油を入れ、塩も入れます。
9、黒糖も入れます。コクが出ます。
10、おからをザーッと鍋に入れます。
11、おからに煮汁を含ませるように混ぜます。
12、ふつふつとしてきたら、ときどき混ぜながら弱めの中火で15分~20分煮。
13、汁気が程よく飛んだらネギを入れ混ぜます。
14、火を止め出来上がり。
ポイント
・しっとりさせるには油を多めに
・具材は千切りにする
・黒糖を入れるとコクがでる
3人家族で毎日山盛り食べて3日で完食しました。
3~4日ほど日持ちします。
卯の花の炒り煮、またの名をおからの炊いたん。
炊いたん。
「たいたん」って、なんだか可愛らしい響きのネーミング。
京都の言葉では、炊いたものを「炊いたん」と呼ぶそうです。
「炊く」とは具材を煮汁でじっくりコトコト時間をかけて、
味を含ませながら煮ること。
お出汁の旨みをしっかり味わえる調理法で、
素材そのものの味も損なわないよう薄味です。
かぼちゃの炊いたん、大根の炊いたん、油揚げの炊いたん。
関西地方にはいろいろな炊いたんがあるようです。
「煮る」とは具材を煮汁でじっくりコトコト時間をかけて、
味を含ませながら煮るところまでは同じかと思いますが、
薄味ではないところが違いではないでしょうか。
煮物というとお出汁の味というより、みりん醤油の味の印象。
ということは、「卯の花の炒り煮」と「おからの炊いたん」
では味が若干違うのかもしれません。
「卯の花の炒り煮レシピ」と「おからの炊いたんレシピ」で検索した結果、
さまざまな作りかたがあることがわかりました。
それぞれの地域や家庭で、それぞれの作りかたが伝わってきたのでしょう。
卯の花とはおからのこと。
おからは大豆を絞ったあとの搾りかすです。絞った後の大豆の「殻」。
この「カラ」に、ご丁寧に「御」を付けて、
「御殻」=「おから」と呼ばれるようになりました。
しかし、「おから」の「から」は空っぽの「空」を連想させることから縁起が悪いとされ、「卯の花」という美しく縁起の良い名に変わりました。
では、「卯の花」とはなんでしょう?
初夏(旧暦の4月)にウズキ、別名「卯の花」という白い花が咲き、その花の白さがおからを連想させることから、おからを「卯の花」と呼ぶようになりました。
ちなみに、旧暦の4月を「卯月」と呼びますが、「卯の花が咲く月」ということから「卯月」となった説と、
「卯月」の季節に咲く花だから、「卯の花」と呼ばれるようになったという説とあります。
どちらが先?という話ですね。どちらでもいいんですけどね。
また、ウズキの別名はキラズ。
きらず(雪花菜)。
切らずに調理できることからおからをキラズと言ったりもするそうです。
一般的には、調理した後のおからを卯の花と言うそうですが、
関東地方では、調理前の生おからでも卯の花と言うことも。
北海道でも生おからが卯の花とパッケージに記載され売られています。
普通におからと記載されてることもあります。
まあ、どちらでもいいんですけどね。
おからの栄養がすごい!
便秘によいといわれるおからは整腸作用のある食物繊維が豊富です。
ゴボウの2倍もあるそうです。
食物繊維には水溶性と不溶性と2種類あるのですが、おからの食物繊維のほとんどが不溶性。
不溶性食物繊維と摂取すると、便のかさが増し、腸の蠕動運動を促し、排便しやすくなります。
不溶性食物繊維ばかりを摂取し過ぎると腸内の水分を吸ってしまい、逆に便秘になることもあります。
なので、キノコやこんにゃくなどの水溶性食物繊維も一緒に摂取します。水分も多めに取りましょう。不溶性と水溶性をバランスよく食べることで、排便がスムーズになります。
卯の花の炒り煮にはキノコかこんにゃくを入れるのは合理的ですね。
おからには、腸内の善玉菌を増やしてくれるオリゴ糖も含まれているので、整腸作用があります。
その他にも、タンパク質やカルシウムが豊富で炭水化物も多く含まれています。
おからは栄養の宝庫です!